電子材料業界の「なぜ?」を読み解く

銅箔のRaとRzとは?表面粗さの数字をどう読むのか?

銅箔の表面粗さでよく見るRaとRz。数字の意味と、低粗度化・高速信号・密着性の関係をやさしく整理します。

RaとRzは何を表している?

どちらも表面の凹凸を数値化する指標ですが、見ている情報が同じではありません。Raは表面の凹凸の平均的な大きさを捉える代表値、Rzは山と谷の高さに着目する指標です。

そのため「Raが小さいから、すべての凹凸も同じように小さい」と単純には言えません。

なぜ高速信号では表面粗さが問題になる?

高速信号では表皮効果によって電流が導体表面近くを流れるため、銅箔表面の凹凸が実効的な電流経路を長くし、伝送損失に影響します。

ここで重要なのが、単に「粗い・滑らか」ではなく、周波数、配線形状、樹脂、銅箔表面処理を含めて評価することです。

では、Raだけ見ればいい?

いいえ。実際の材料選定では粗さ指標だけでなく、ピール強度、表面処理、エッチング性、信頼性なども同時に見ます。これが「滑らかなら何でも良い」とならない理由です。

9μm・HVLP4の記事とどうつながる?

9μmの薄箔化とHVLP4の低粗度化は、どちらも高速・高密度化の流れにあります。ただし、薄さと粗さは別の性能軸です。

この記事のポイント
数字や材料名だけで判断せず、「なぜその仕様が必要なのか?」まで追うと、電子材料のニュースやスペック表が読みやすくなります。

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「なぜ9μmの圧延銅箔は難しいのか?」「なぜHVLP4は低粗度だけでは評価できないのか?」へ。

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